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老いた細胞が若返る?免疫機能向上は美容と健康の秘訣

 

東京大学と米国スタンフォード大学の共同研究チームが、加齢によって能力低下するリンパ球を作る能力を回復させる可能性があることを発表した。

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免疫機能回復の可能性

加齢によって白血球の一種になる能力を失った血液のもとになる細胞を、若いマウスに移植すると、その能力を取り戻したとする研究成果を、東京大と米スタンフォード大の共同研究チームが発表した。
引用元:老いた細胞、若いマウス移植後「若返り」 東大など研究

白血球は、一般的にはリンパ球、顆粒球、単球の総称で、体内に侵入した細胞やウイルスなどの異物排除と腫瘍細胞や役目を終えた細胞の排除などを役割とする造血幹細胞由来の細胞です。

この細胞成分は外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなど異物の排除と腫瘍細胞・役目を終えた細胞の排除などを役割とする造血幹細胞由来の細胞である。
引用元:ウィキペディア/白血球

リンパ球などの免疫細胞は、骨髄に存在する造血細胞から分化して生れますが、加齢と供に免疫細胞を分化する能力が低下し、正常に働く免疫細胞が減って免疫力が低下します。

免疫機能が低下すると、感染症にかかりやすくなるだけでなく、アレルギーなどにも密接に関係して、美容と健康にも欠かせない身体の仕組みです。

この仕組みが解明できれば、血管細胞の若返りや免疫機能の回復につながる可能性があるとされています。

チームは、仕組みを解明できれば、血液細胞を若返らせ、免疫機能の回復につながる可能性があるとしている。今月、米科学誌セル・ステムセルに掲載された。
引用元:老いた細胞、若いマウス移植後「若返り」 東大など研究

しかし、免疫機能の低下要因は、加齢だけではありません。

免疫機能の低下要因

免疫機能の低下は、睡眠不足による活性酸素の過剰増加やストレスによる抗体の分泌低下など様々な要因があります。

筋肉同様、免疫細胞もタンパク質が材料なので、摂取量が少ないと材料不足になります。

活性酸素を無毒化する抗酸化物質や腸内環境を整えるための食物繊維の摂取量も重要です。

免疫細胞や筋肉の材料となるのがタンパク質ですが、このタンパク質の摂取量は、1950年代と同じ水準まで減少。また、活性酸素を無毒化する抗酸化物質や免疫機能を司る腸内環境を整えるために欠かせない食物繊維を含む野菜の摂取量も、昭和40年と比べて1人1年当たりで17.3kgも減少。
引用元:乳酸菌B240研究所/免疫力低下の理由

さらに、運動不足や冷え性なども免疫機能の低下につながります。

パソコンやネット環境の発達で座り仕事が多くなり、国民のうち73.9%が「運動不足」と感じています。運動不足に加え、女性の7割が悩む冷え性も、血液やリンパの流れを悪化させ、免疫細胞の機能低下につながると考えられます。
引用元:乳酸菌B240研究所/免疫力低下の理由

ただでさえ加齢で低下する免疫機能ですが、若いうちから注意しなければ、ドンドン加速して低下するってことです。

免疫機能を上げるには?

食事で免疫力向上!

発酵食品と食物繊維は、免疫の60〜70%が存在するといわれる腸内環境を整えるのに不可欠なものです。

発酵食品と食物繊維は、体内の免疫の60~70%が存在するといわれる腸の環境を整えるのに不可欠なものです。また、腸内環境を整えることは便秘の解消に結びつき、肌荒れといったトラブルを減らし、大腸がんなどの病気のリスクも少なくできる可能性があります。
引用元:omron/免疫力を上げる食事とは?

もちろん、タンパク質やビタミン、ミネラル類をバランスよく摂取することは言うまでもありませんが、発酵食品や食物繊維も意識して摂取するように心がけましょう。

軽い運動で免疫力向上!

うっすらと汗をかく程度の散歩でも十分で、とにかく毎日続けることが重要です。

ウォーキングやラジオ体操、就寝前のストレッチでもOK。

体温が上昇すると免疫力が高まるので、それを目安に運動することを心がけましょう。

笑いで免疫力向上!

笑うことは、副交感神経に支配されています。

笑うことで副交感神経を優位にさせるとストレスが弱まり、免疫力がアップすることになります。

適度なストレスがなければ自律神経のバランスがとれませんので、ストレスゼロとは言いません。

過度なストレスをかけずに、ストレスを発散させるように心がけましょう。

睡眠で免疫力向上!

睡眠は長ければ長いほど良いという訳ではありません。

睡眠の質を高めることが重要です。

就寝前に食事をすると消化するため一時的に血液が胃に集まり、脳が酸欠に近い状態になり、睡眠中に行われる副交感神経の優位性を維持できません。

過度なアルコールも肝臓を始めとする内蔵を働かせることになり同じことが言えます。

また、いびきをかく人も脳が酸欠状態になって、睡眠の質が悪いと言えます。

時間帯は、諸説ありますが22時〜2時の間が、最も成長ホルモンを分泌させる時間帯と言われています。

成長ホルモンは大人にも必要な物質で、身体の不具合を修復したり、免疫力を向上させる働きがあります。

食事は就寝する2時間前まで、飲みすぎず、22時までに寝るようにしましょう。

いびきは横向きに寝るとかかないようになりますよ。

 
老いた細胞を若返らせることが出来れば嬉しいのですが、老いない努力も必要です。